【新潟2歳S】今年は10種牡馬の産駒が出走! 注目はサートゥルナーリア産駒のフェスティバルヒル

公開日:2025年8月20日 14:00 更新日:2025年8月20日 14:00

2歳戦の芝マイルはコントレイルにサートゥルナーリアが3勝

 2歳の一番星を決める重賞は函館2歳Sだが、本州での最初の2歳重賞は新潟で行われる新潟2歳Sだ。

 若駒の争いらしく毎年、〝種牡馬の見本市〟のようなレースとなる。

 過去10年でも16、19年は14種牡馬が集まった。今年もそう。登録11頭で10種牡馬。アドマイヤマーズ、インディチャンプ、キズナ、グレーターロンドン、ゴールドシップ、サートゥルナーリア、ダノンバラード、ディスコパートナー、ドレフォンにポエティックフレアとズラリと揃った。どの血に利があるのだろうか。

 10年間で同重賞を最も勝っているのがダイワメジャー産駒。17年フロンティア、21年セリフォスに23年アスコリピチェーノと出走6年で3勝と父譲りの結果を残しているが、今年は出走馬がいない。

 切り口を替えて、芝の2歳戦を距離別に分析すると、千二はネロ、ビッグアーサー産駒が2勝。二千は日米オークスを制したシーザリオの子リオンディーズの産駒が2勝を挙げる。マイル戦では、コントレイル、サートゥルナーリア産駒が各3勝と中心となっている。

 コントレイル産駒は不在だから、サートゥルナーリア産駒か。ここには良血フェスティバルヒルが出走する。ひとつ上の半兄にミュージアムマイル(父リオンディーズ)がいるから注目を集める血統だ。

 6月阪神での芝マイルのデビュー戦は、単勝1・5倍にこたえてV。それも、直線は手前を左、右、左、右と替えながらもノーステッキで勝利したから素質ありの内容だった。

「何度も手前を替えてもスピードが落ちないから器用さがあるし、遊びながら勝つから能力もありますね」(四位師)


「フットワークに自分の動きがついていかなった」のラスト11秒1

 放牧を挟み、7月30日に帰厩。順調に乗り込みを消化した。けさの動きは別掲のとおり。Cウッドのラスト2Fを11秒2─11秒1で併走相手をアッと間に引き離した。

「フットワークに自分の動きがついていかなかったくらい。反応してからの動きが凄かったです。良くなっていますね」

 シャープな動きを担当の久野助手はこう表現した。

 当面の目標は2歳GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズだが、兄の2歳GⅠは朝日杯フューチュリティSで②着だった。ここを勝てば、賞金的に桜花賞までの特急券を手に入れることにもなる。同時に早期の兄越えに弾みをつけることにもなる。やはり、勝ちたい一戦だ。

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