【札幌記念】10番人気トップナイフ待望のタイトル奪取

公開日:2025年8月18日 14:00 更新日:2025年8月18日 14:00

3連単は130万超の大波乱!

 20年前の2005年、札幌記念は9番人気ヘヴンリーロマンスが勝利。②③着は12、13番人気とあって、3連単は275万馬券となった。

 今年は10番人気トップナイフが制し、②着こそ2番人気ココナッツブラウンだったが、③着には13番人気アラタが突っ込んで、レース史上2番目の3連単130万7650円の大波乱である。

 波乱の要因のひとつは雨か。当日は1Rを過ぎた頃から天候が変わり、8Rの後まで時には強く降っていた。

 発表は稍重でも、洋芝の札幌はかなりタフな馬場へと変貌する。これがピタッとはまったのが、勝ったトップナイフか。

 札幌記念は3年連続出走。良馬場の昨年は⑥着までだったが、一昨年は②着。今年と同じ、稍重馬場だった。

 また、陣営の執念が実った結果でもある。

 一時はゲートの出が悪く、位置が取れない競馬が続き、結果も伴わなかった。

 膝蓋骨(いわゆる膝のお皿)に難があって、それが出遅れにつながっていたため、陣営は患部の手術を決断。それが3走前の後だった。

 ここ2走は⑪⑩着とはいえ、積極策が取れるようになったのは、明らかに手術の効果。今回、前半こそ後ろだったが、3コーナーでは5番手につけ、そこから内をスルスルと上昇。22年の萩S以来、実に2年10カ月ぶりの先頭ゴールインを果たした。

 ここまで重賞②着が4回。その中には2歳時のホープフルSもある。そんな馬が大ベテラン・横山典の落ち着いた騎乗もあり、重賞制覇にたどりついたのだから、陣営の喜びもひとしおだろう。

 まだこの先も瞬発力、時計勝負への課題は残るものの、逆にいえば馬場が渋れば常に侮れない存在。久々の先頭ゴールインはそう思わせるには十分だった。

 この日は札幌記念を横山典、当日の他の特別レース(9、10、12R)は横山和が制し、そして別掲の中京記念は横山武が勝利。まさに横山親子デーの中、父が貫録を見せたとも言える。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間