【キーンランドC】パンジャタワーGⅠ馬らしい反応、加速力を披露
公開日:2025年8月20日 14:00 更新日:2025年8月20日 14:00
唯一のGⅠ馬らしく、北の大地で貫禄の走りを披露した。
NHKマイルC①着後は放牧へ。栗東に帰厩してから函館に移動した。7月31日の初時計を皮切りに週を重ねるごとに調教ピッチが上がり、順調にメニューを消化してきている。
先週土曜に札幌入りして、迎えた最終追い切りは本馬場へ。先行馬がスイスイと運んで3Fでも1秒2以上も追い掛ける厳しい形だ。それでも、テンからリラックスした走りで折り合いもスムーズ。3F過ぎからはGⅠ馬らしい動きを見せた。
瞬く間に前との距離を詰めると直線はさらに負荷がかかる外へ。前に取りつく脚も速かったが、馬体を併せると反応が一段階上がり、スッと加速して鞍上が手綱を押さえる余裕もあったほど。全体時計の5F61秒4―34秒4は実戦並みに速く、初の洋芝も道悪馬場もノメるところもなく、グリップの利いた走りで1F11秒4をたたき出した。
豪州遠征を控えて先を見据えた調整とはいえ、成長分もあり、馬体は490キロ。動ける態勢は整ったと判断できる。
〇…記者から時計を確認した五十嵐助手は「ある程度、時計を出す予定も、併せた相手とは乗り手の体重差が10キロ以上もあり、直線で外を回すかどうするかと思ったんですが。さすがの動きでした」と納得の表情を見せた。「手前、折り合いの確認ができて、いい内容でした。これでガラッと変わってくると思いますよ。走れる状態にはあります」と好感触だった。