新型コロナ禍だった2020年に無敗でクラシック3冠を制したコントレイルの初年度産駒の牝馬がスウィッチインラヴだ。父も管理した矢作厩舎から日曜中京3R芝千六でベールを脱ぐ。ノーザンファーム早来の宮本俊彦氏に聞いた。
「調教厩舎に入厩した当初は成長がゆっくりで、放牧を挟んで成長をうながしながら調教を重ねてきたんです。そのおかげで今年の春から体がしっかりとしてきました。成長が遅めなこと以外は、ケガや頓挫もなく、順調です」
ガリレオの血を引く母スウィッチインタイムはアイルランド産で、祖母が米国のGⅠを2勝。BCカップフィリー&メアスプリントで2年連続②着するなど活力ある母系に3冠馬を配合した。
「コントレイルの初年度産駒ということもあり、2年前のセレクトセールでとても高い評価を頂きました(落札価格1億7000万円)。その血筋のよさで、ウチの坂路でも一生懸命に走って行きっぷりがいい。馬体のバランスがよく、素軽いフットワークをするので、厩舎長(岡本和大さん)の評価も高いですよ」
10日には、Cウッドで古馬OPのシンエンペラー、レヴォントゥレットを馬なりで追走。シンエンペラーと併入し、レヴォントゥレットに先着。13日はレースで手綱を取る坂井瑠星が騎乗して6F84秒7―1F11秒9をマークした。格上と互角に動くように能力の高さは歴然。どんな走りを見せるか注目だ。