大ベテランで２戦２勝（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　マテンロウバローズが３連勝を目指す。

　３つ上の兄はマテンロウオリオン。昆厩舎の所属で、横山典とのコンビで３歳初っパナにシンザン記念を押し切り、重賞タイトルを獲得。春にはニュージーランドＴ、ＮＨＫマイルＣで僅差の連続②着とマイル路線で活躍した。

　弟はやはり横山典が手綱を取ってデビュー。手応え良く好位を進めて、直線では勢いよく伸びてきた②着馬にいったん出られたが、差し返す形で先頭ゴールを決めた。続くこぶし賞では６頭立ての５番手を追走。４角は最後方で回り、直線で追い出されるとグイグイと伸びて首、頭差できっちりと差し切っている。

　昆助手は「兄は詰めて使うと難しい面がありました。テンション面を心配していましたが、初戦、２戦目と使っても上がっていない。兄と違ってオンオフがつく方なのかな」と話す。

　おかげで、調整も順調そのもの。先週は横山典が乗り、Ｃウッドで併せ馬を消化。少し遅れはしたが、相手は３勝クラスのケイコ駆けする馬で、まだまだ余裕もあった。そして、今週も横山典で６Ｆ８４秒３―３７秒３、１Ｆ１１秒４。馬なりで１馬身先着とＡ評価の動きを見せた。

「マイルを続けて使ってきたけど、ジョッキーは〝延びていいかも〟と感じてくれています。中山は特殊なコースでうまく立ち回れるかが大事。そういった意味でもこの馬にはいいと思います。折り合い不問で立ち回りも上手。うまく走ってくれるんじゃないかの期待が大きいです」

　ベテランの巧みな手綱さばきで兄とは違ったカテゴリーでの重賞Ｖといきたい。