【日本ダービー・8紙合同特別企画 君は、何世代?】1993年ウイニングチケット世代

公開日:2026年5月25日 12:00 更新日:2026年5月25日 12:00

 1991年2月、アルバイトとして日刊ゲンダイ・レース部へ。入社したのは大学を無事(?)に卒業した93年4月のことだ。

 この年は“3強ダービー”。1番人気は柴田政人ウイニングチケット、2番人気は岡部幸雄ビワハヤヒデ、3番人気は武豊ナリタタイシンだ。単勝オッズはいずれも3・6倍から4倍の間だった。

 実は皐月賞も人気順は全く同じ。ウイニングが2倍ちょうどで、ビワが3・5倍、ナリタは9・2倍である。

 しかし、着順は全く逆だった。ナリタタイシンが直線一気を決め、ビワハヤヒデは好位から流れ込んで②着。ウイニングチケットは5位入線の④着繰り上がりである。

 そこでダービー前。当時のデスクにいきなり聞かれた。「ダービーの1番人気はどれになると思う?」と。

 私は「ウイニングチケットではないかと。柴田政人をダービージョッキーにしたいというファンの感情が1番人気にすると思います」。

 今考えると、新人がこんな生意気なことをよく言ったもんだが、「なるほど」と聞いてもらえた。

 まだインターネットが普及する前で情報が非常に少ない時代。今ならもっといろんなオッズが動くファクターもあるだろう。

 ただ、当時は「こういうファンの感情で動くのでは」と。実際、柴田政人は1番人気で制して44歳でダービージョッキーに。19回目の騎乗だったそうだ。馬券を取っただけでなく、自分の考え方が間違っていなかったことがうれしかった。

 今年のダービーに騎乗する予定のジョッキーで、年齢でこれに近いのは戸崎か。45歳で過去に②着が3回。そろそろダービージョッキーの称号を得てもいい頃だ。

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武田昌已

月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。

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