【日本ダービー・8紙合同特別企画 君は、何世代?】2010年エイシンフラッシュ世代

公開日:2026年5月25日 12:00 更新日:2026年5月25日 12:00

 競馬記者の夢がかない、2009年に入社。2年目の10年、初めてダービーで自分の予想が紙面に載った。

 もちろん、毎週どのレースも的中を目指して印を打っているとはいえ、やはり、ダービーは気合の入り具合が違う。

 この年は皐月賞馬ヴィクトワールピサに、無傷の4連勝で青葉賞を制したペルーサなど多士済々のメンバー構成だった。月曜から各馬のレース映像を見返しては、あれこれと思考を巡らせる。

 出した結論は◎ゲシュタルト。皐月賞は⑦着だったが、稍重で5F60秒1とよどみない流れ。差し追い込み勢が上位を占める中、2番手追走から0秒5差に健闘。その後は中2週で京都新聞杯を勝つと、再び中2週で大舞台へ。短期間で急成長の伏兵に夢を託した。

 レースは1冠目とは打って変わって、前半5F61秒6の超スロー。ゲシュタルトは好位でじっくり脚をためる。直線を向くと、馬場の真ん中からローズキングダムと一緒に伸びてきた。

「よし、来い!」

 そう叫んだ瞬間、そのあいだからエイシンフラッシュが上がり3F32秒7の鬼脚で一気に抜き去っていく。ゲシュタルトも懸命に粘っていたが、最後はヴィクトワールピサにもかわされて④着。馬券は外れても、レース後にはどこかすがすがしさがあった。それがダービーなのだ。

 あれから16年、今年もこの時期がやってきた。

 皐月賞馬ロブチェンの2冠達成、あるいは皐月賞敗戦組が東京に替わって巻き返すか。それとも別路線組が一気に頂点へ上り詰めるのか。また、月曜からワクワクしながら予想を組み立てたい。

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市川正人

 入社13年目で普段は編集業務に携わりながら、時に外国馬取材のため競馬場へ通うことも。
 競馬との出合いは小学3~4年生のころ、家族と中山競馬場に行ったのが運の尽き(?)。見事にドはまりして現在に至る。週末特別版にてコラム「人気馬を斬る」、関東ローカルでは本紙を担当しています。
 記憶に残るレースは2008年の天皇賞・秋と10年のスプリンターズS。前者はウオッカ、ダイワスカーレットによる2センチ差の名勝負を現地で観戦できて今でもいい思い出に。一方、後者は水~金曜まで取材してきた香港馬ウルトラファンタジーに本命を打たず勝たれた悔しさから。
 競馬以外では熱狂的な氷室京介ファン。この原稿も自宅でヒムロックを聴きながら書いているくらい、いまだに卒業できません。「ANGEL」や「KISS ME」、バラードなら……あ、スペースがなくなった。

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