今年はリーディングジョッキー争いが例年にない大混戦
公開日:2025年3月6日 14:00 更新日:2025年3月6日 14:00
その一因はルメールにある⁉
先週の競馬をもって8人の調教師が勇退。今年はカレンダーの関係もあって、2月27日(木)が出馬投票、3月1、2日が土日=競馬となったため、4日(火)をもって「定年」というルールであるのは、既報の通り。
そう、先週の中山記念ウイークは例年なら、2月の終わりに行われているのだ。
つまり、1年の早くも6分の1が終了。今年は例年になく、ジョッキーのリーダーシップ争いが混沌としている。
トップに立っているのは23勝の戸崎。これを1勝差の22勝で追っているのが川田、坂井だ。
20勝しているのが3人いて、丹内、松山、横山和。すでに20勝超え、つまり年間120勝ペースのジョッキーが6人もいることになる。
本来なら、ここにルメールの名前があるところだ。しかし、今年は1月の2週間を欠場。これは昨年、ドバイで落馬した際に手術で入れたボルトを除去したため。
また、2月の東京開催1週目をインドダービーに騎乗するため、日本を離れた。さらにフェブラリーSの週はサウジアラビアへ。とはいえ、ここまで12勝というのはルメールらしくない数字だ。
先週の中山記念をシックスペンスで制覇。これでエンジンがかかってくるのか。
例年ならば、わずか2カ月終了時点でも、ほぼリーディングは見えてきている。
昨年の同時期はどうだったかというと、ルメールが31勝でトップ。2位は24勝で坂井、3位が川田で23勝。4位で22勝の戸崎までが20勝超えだった。
そして最終的にはルメールが176勝でトップに。2位が川田、3位戸崎の順番である。
23年は横山武とルメールが27勝でトップ。次いで川田が25勝、岩田望が23勝、戸崎が21勝となっている。
この年もルメールが165勝でトップ。2位は川田、3位が横山武。
22年は川田が35勝でトップを快走。2位が30勝のルメールで、3位が28勝の岩田望。以下、松山が23勝、横山武が22勝で続いた。
最終的にも川田が143勝で逃げ切り。次いで2位は戸崎、3位は横山武の順。つまり、2月が終われば、すでに年間リーディングはほぼ見えているはずなのだが……。
今年は例年にない大混戦模様。結局、ルメールが勝ち鞍を伸ばして“指定席”に座るのか、それとも上位常連の川田か、著しく腕を上げている坂井が海外遠征が多いハンディを克服して首位を奪うか、はたまたローカルで稼ぎまくる丹内の目もある!?
最後まで面白い争いになるかもしれない。