関西圏の舞台は京都へ。タイトなコーナーで馬群の外を回る馬が不利な強バイアスの中京ダートから替わる。
淀の砂は青森県産80%、愛知県産15%、オーストラリア・オールバニ産5%のブレンド砂(JRAのHP参照)。豪州産が30%の小倉とも違う。秋京都を踏襲すれば、上がり3Fは37秒前後の前有利だ。
【京都11R・舞鶴S】 ◎ダブルハートボンドの連勝はまだ止まらない。
器は重賞級だ。3戦を振り返れば、初、2戦目はノーステッキで1秒、1秒9差をつけてきた。
既走馬が相手のデビュー戦は、牧場で15―15もままならず、入厩後の坂路4F55秒6と追い切り1本で圧勝している。
3戦目の前走は3馬身勝ちと過去2戦よりも控えめだが、これは左前肢の骨折明け。残り100メートル付近で気合づけの左ムチが入ってからグッと伸びての快勝だから、まだ余裕があった証拠だろう。
「調教では左手前に替わるとスイッチが入った走りに変わる。直線で左手前となる京都は合うはずですよ」とは調教担当の谷口助手だ。
実際に過去3戦を見ても、コーナー進入、向正面、そして、直線と手前の交換は実にスムーズ。走りのセンスがいいことはうかがい知れる。前走より中身が濃い調整ができたなら「V4」だ。
【京都10R・許波多特別】 去勢4走目となるウィープディライトが◎。3歳前半は背中、トモの非力さを感じさせたが、夏前の去勢効果、馬装具の変更で力強さが出た。これで“ひと押し”が利く。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。