子供に「エーゴのノート買ってきて」と頼まれたので、A5のノートを買って帰ると、「これちゃう、英語のノートの方」と言われた亀井です。こうやってドンドン信頼を失って子供に相手されなくなっていくんでしょうね……。くだらない話はおいといて、先週の回顧を。
まず、開幕した小倉では土曜に新設重賞の小倉牝馬Sが行われました。フェアエールングとシンティレーションが①着同着で重賞では21年のチューリップ賞以来、12例目のこと。
レースは前後半の3Fが33秒9=36秒3。ハイペースで持久力が求められる流れになったのはいかにも小倉二千といった感じ。①着フェアエールング、③着コガネノソラがゴールドシップ産駒で小回りのスタミナ勝負に強いステイゴールド系。①着同着のシンティレーションはロードカナロア産駒ながら母はアグネスタキオン×サドラーズウェルズ系のカーネギーとタフな配合。二千の字面以上に「スタミナが要求されるレースになったかな」の印象。
1番人気で⑥着のクイーンズウォークはキズナ産駒で母系はミスプロ系、デピュティミニスター系、ボールドルーラー系を重ねた米国スピード型。前後半の3F34秒5=36秒7の秋華賞も⑮着だったように、高速馬場で決め手勝負になった方がいいタイプ。個人的にマイラー寄りと思っており、ヴィクトリマイルを使ってくれば本命視したい馬だ。
ちなみに小倉では同じ二千芝で行われた土曜6Rの新馬戦もステイ系オルフェ―ヴル産駒のドーギッドが制しているから、開幕週から意外とパワーが必要な馬場なのかも。今開催の中距離芝はステイ系の馬に注目してみるのも手かもしれない。
中京では千八百ダートのプロキオンSが行われた。勝ったのはサンデーファンデー。父スズカコーズウェイは京王杯SCの勝ち馬だが、父ストームキャット系、母の父デピュティミニスター系、祖母の父ボールドルーラー系で、産駒は米国らしいダートのスピード型に出やすい。今回は内枠からその持ち前のスピード生かして逃げ。なかなか前の止まらない中京コースでもあり、まんまと逃げ切った。
同産駒はこれが重賞初制覇。13年に種牡馬生活を開始して、昨年をもって種牡馬引退。その翌年に重賞勝ち馬が出るのだから面白い。今回の勝利で千八ダートは<5223>とやや距離に特化した成績なのは、同じく千八で7勝だった母の父スマートボーイの影響か。距離をこなせるかが今後活躍できるかのポイントとなりそうだ。
②着サンライズジパングは前有利の流れで良く詰めてきており、内容は悪くない。次戦はドバイで芝を使う予定とのこと。ただ、招待を受諾しているレッドシーターフHなら距離は三千㍍になるのがどうか。同じキズナ産駒でダートから長距離を使ったのがハピ。ハピはストームキャットのクロス持ちでサンライズジパングはストームキャットに血統構成の近いロイヤルアカデミーが母系に入っており、相似クロスの関係。芝の長距離が得意とは言えない配合だけに、距離延長をこなせるかが課題となる。
中山のアメリカJCCは上がり3F36秒6とタフなレースになったことで、定石通りロベルト系が上位。勝ったダノンデサイルはエピファネイア産駒。②着マテンロウレオは母の父がブライアンズタイムだ。
ただ、ダノンデサイルに関しては正直、地力が違った感じ。ロベルト系でもエピファ産駒は瞬発力型で、大箱コースを得意とする馬が多い。実際、今回でも4コーナーではややもたつくシーンもあった。ダービーの勝ちっぷりを考えてもやはりベストは東京なのだと思う。
競馬好きの父親の影響もあり、子供のころから競馬中継を一緒に観戦。最初は父親が馬券を当てるともらえる臨時の小遣いが目当てだったが(ただし、父は穴党だったため、あまり的中した記憶はない……)、ある日、シンボリルドルフといういかにも強そうな名前の馬が、強く勝つ姿に魅入られたのが競馬ファンになったはじまり。
その後はテレビゲームの競馬ソフトにどっぷりハマり、今までに遊んできた競馬ゲームは数知れず。その時に競走馬の配合の奥深さを知り、血統に興味を持ったのが今の予想スタイルの根幹か。現在でもたまにゲームをたしなみ、好きだった競走馬の産駒を活躍させることが小さな喜び。
予想スタイルはもちろん“血統”。各馬の血統を分析。得手、不得手を見極め得意条件に出走する時に狙い撃ち! 好配当を目指します。