日曜中京のメイン・名鉄杯であの生ファンファーレが帰ってくる
公開日:2023年7月12日 14:00 更新日:2023年7月12日 14:00
名鉄の代名詞は耳にすると忘れられないサウンド
パララ、パララ、パラララ~♪
日曜中京のメイン・名鉄杯では、あのファンファーレが生演奏で帰ってくる。
レース名でお分かりのように名鉄杯は、中京競馬場へのアクセスで利用する名古屋鉄道(名鉄)の冠名がつく。名鉄は岐阜から名古屋、そして、知多半島、豊橋を結ぶ赤紫に寄る赤色「名鉄スカーレット」と呼ばれるカラーリングで有名な車両の私鉄だ。
鉄道会社の冠レースは、関東で京王杯スプリングC、京王杯2歳Sの京王電鉄。京成杯、京成杯オータムHの京成電鉄。関西では京阪杯の京阪電鉄に、阪急杯の阪急電鉄が他にある。
大手5社私鉄の冠レースの中でこのオープン特別だけが唯一、ファンファーレを生演奏する。名鉄杯の特徴でもあるが、曲も耳にすると忘れられないもの。それが冒頭。鉄道ファンなら知らぬものはいない名鉄の代名詞的なサウンドで、中京競馬場にも静態保存してある初代7000系特急用車両・パノラマカーのミュージックホーン(警笛)をアレンジしたものとなっている。ウイナーズサークルで名鉄ブラスバンドが奏でていたが、コロナ禍となり、前3年はCD音源を流していたから、競馬、鉄道の両ファンから〝お帰りなさい〟となるのだ。
名鉄杯は4年ぶりに中京千八ダートで施行
同時に、前3年は3月中京の千四ダートでの施行。7月中京の千八ダートでは、スマハマが1分47秒6のレコードで制して以来、こちらも4年ぶりの開催ともなる。
馬券的にも、面白いメンバー構成となった。オープン勝ちがある7歳ニューモニュメント、鞍上・川田の6歳フィロロッソに、5歳には白毛馬ダノンハーロックもいる。
今年の中心は4歳勢か。まずは3連勝からオープン入りし、前走の三宮Sで鼻差②着と勢いのあるメイクアリープ。昨夏のレパードSを制した暑さに強いカフジオクタゴンに、紅一点で挑むアーテルアストレア。また、東海S→名古屋城S→名鉄杯と〝愛知を3走〟するウェルカムニュースは〝サイン馬券〟的な一頭にもなりそうだ。
レース当日、日曜の中京競馬場では、名鉄グッズも販売される。〝勝利の切符〟を手にするのはどの馬か。