〝アラビアンドリーム〟を成し遂げた吉田豊が美浦に凱旋(ネットオリジナル)

公開日:2023年3月1日 14:00 更新日:2023年3月1日 15:00

 先週末、日本馬として初めてサウジCを制したパンサラッサ。その見事な逃走劇とともに、①着賞金1000万ドル(約13億円)が大きな話題になった。

 歴史的快挙の立役者となったのが鞍上の吉田豊だ。サウジアラビアではジョッキーの進上金が10%(日本は5%)と大きいため、自身もわずか1分50秒8で約1億3000万円のビッグマネーを掴み取ったことになる。

 今年からジャパンCと有馬記念の①着賞金が5億円に増額されたとはいえ、それを5回勝っても届かない金額だからすさまじい。

「反響はやっぱり凄かったですね。それだけのレースを勝たせてもらったので」

 美浦に〝凱旋〟しても、追い日の水曜にはいつもと変わらず調教にまたがっていた殊勲の鞍上。その合間に笑顔で取材に応じてくれた。

「パンサラッサらしい競馬ができたんで、良かったです。道中から後ろの気配を感じていて、その馬はしのいだけど、さらに外から来たので。〝何とかもってくれ〟と。芝と違ってダートだと(相手が)そこまで切れないから、何とかなりましたね」

 昨年のドバイターフに続き人馬ともに2度目の快挙。当時はロードノースとの①着同着だったが、今回は②着に4分の3馬身差をつける堂々の逃げ切りだ。

「(ゴール後は)〝やったー〟のあとに〝やばい、インタビューがあるや〟って。しゃべれないんで、全部、日本語でいこうと思いました(笑)」

 かくして、一夜で成し遂げたアラビアンドリーム。賞金の使い道については、

「前の日とかに厩舎で〝勝ったら何、買う?〟とか話してた時は〝車買いますよ〟とか言ってたんですけどね(笑)。まだ考えてないですが、記念品は何か作ると思います」

 どうしても金額の大きさが話題になるが、それだけ価値のある大仕事をやってのけたということ。

 次は連覇を狙うドバイターフか、はたまたドバイワールドカップか。世界に誇る名コンビとなったパンサラッサと吉田豊。物語はまだまだ続く。

■関連記事

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間