早くもトップに立ったルメール サウジで昨年の再現はあるか(ネットオリジナル)

公開日:2023年2月23日 14:00 更新日:2023年2月23日 14:00

 先週で終了した1回東京開催で、ルメールが新たな記録をつくった。

 それは同一場の8日間開催における勝利数記録だ。勝ちも勝ったりで、24勝をマーク。これまで武豊、藤田伸二元騎手、戸崎が持っていた記録を3つも塗り替えた。

 中山が終わった時点では3勝しあしていなかったルメール。1月29日こそ未勝利に終わったものの、8日間で6、0、4、3、2、3、3、3勝と安定して勝利を積み重ね、いつも間にやら今年の勝ち鞍を27に。川田に2勝差をつけて、全国トップに躍り出た。

 昨年も最初の2日間は〝休暇〟で、1月9日の競馬からスタート。1回中山を終えた時点では12勝し、東京を終えると30勝に到達。だが、フェブラリーSのあとにサウジ遠征がああり、帰国すると隔離。3月19日から21日の3日間競馬はフル参戦したが、ドバイ遠征のあとにまた隔離期間が。結局、3月のうちは3勝しかできず、合計は33。一方、ライバルの川田は3月終了時点で47勝と、大きな差がついていた。

 これでリーディングへのモチベーションが低下したのか、6月26日の宝塚記念終了後に、まとまった夏休みを取って母国フランスへ。8月13日の競馬から復帰し、最終的には109勝。通年免許を取得した15年以降では最も少ない勝ち星だった。

 スロースターターの傾向があったルメールが、早くも首位に。だが、勝ち鞍のさらなる上積みは来週以降に持ち越し。今週はサウジアラビアで騎乗するからだ。

 昨年はネオムターフカップ=オーソリティ、1351ターフスプリント、=ソングライン、レッドシーターフH=ステイフーリッシュ、リヤドダートスプリント=ダンシングプリンスと4勝をマーク。①着賞金が高いかの地で1日に5000万ほどの荒稼ぎしたのは、まだ記憶に新しい。

 今年もメインのサウジCでジオグリフ、1351ターフスプリントではソングラインで連覇を狙うなど、豪華なラインアップが待っている。

 サウジCは①着賞金が約13億円。ジョッキーの手取りが10%(日本では5%)のため、勝ったジョッキーは億を超えるビッグマネーを一瞬で手にすることになる。

 果たして、ルメールは今年もサウジで稼ぐのか。

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