【共同通信杯】タッチウッド大物感たっぷり

公開日:2023年2月9日 14:00 更新日:2023年2月9日 14:33

前走Vで見せた心肺機能の高さ

 共同通信杯は先週のきさらぎ賞に続く、3歳の登竜門だ。

 過去5年はオウケンムーン、ダノンキングリー、ダーリントンホール、エフフォーリアに昨年のダノンベルーガと関東馬が制している。だが、西軍も古くはナリタブライアン、メジロブライト、ジャングルポケット、アドマイヤムーン、ゴールドシップ、リアルスティール、スワーヴリチャードと、そうそうたる面々が勝ってきた。

 今年の関西勢は4頭。中でも大物感を漂わせるのがタッチウッドだ。

 11月の阪神芝二千でデビュー。ムーアを背に6馬身差つけて逃げ切り。稍重で後半5Fを59秒1で走破し、上がり3Fも11秒8―11秒0―11秒2だから、ちょっと凄い。

「能力で勝ってくれた。器用に動ける馬ではないが、惰性をつけて走れば、いい感じに動ける」は武幸師だが、後半だけを見れば、昨年の若葉Sを同じ稍重で逃げ切ったデシエルトは、後半5F59秒4、3F35秒3。タッチの心肺機能が高いことがよく分かる。

 実際に、1週前のCウッドでは3F35秒9―11秒2。次点が36秒3だから古馬を含め、圧倒的に速い3Fタイムだった。

 ムーア騎乗の新馬勝ちにスポットを当てれば、過去に24頭いる。中でもデビュー2連勝を決めた馬はアジアンテースト、ハートレー、アルアイン、カフェファラオの4頭。アルアインは17年の皐月賞馬となり、カフェは21、22年とフェブラリーSを連覇した。

「レース後、ライアン(ムーア騎手)は高く評価をしてくれた」(同師)

 タッチウッドが勝てば、完全に大器の相。将来は有望となってくる。

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