7月3週目は外国人ジョッキーがひとりもいなくなる
公開日:2025年6月26日 14:00 更新日:2025年6月26日 14:00
2人が帰国してルメールは夏休み、M・デムーロは米国へ
先週で東京、阪神開催が終了。関東は福島、関西は小倉に舞台を移し、競馬は一気に夏モードに突入する。
その中央開催終了とともに、短期免許で騎乗していた外国人ジョッキーが2人、日本をあとにした。主に関東をベースにしていたディーとレーンの豪州ジョッキーだ。
ディーは130戦して5勝止まりとやや不本意な結果だったか。GⅠ宝塚記念では10番人気のジャスティンパレスを③着に導いて存在感を示したが、重賞勝ちは果たせなかった。
一方、レーンは8週間の日本滞在で29勝をマーク。重賞は1勝のみだったが、それが天皇賞・春のヘデントール。JRAでの勝ち鞍は177となり、これはJRAに転籍したルメール、M・デムーロを除くと、すでに4番目の多さ。ちなみに、最多はペリエ元騎手で379勝、次いでC・デムーロが226勝、モレイラが215勝。レーンの次がムーアで155勝となっている。
この2人が帰国すると短期免許で騎乗する外国人ジョッキーはゼロ。通常通りのルメール、M・デムーロの通年免許取得騎手2人ということになるが……。
ルメールは今週土日は福島で騎乗するが、来週は7月2日、大井競馬場で行われる帝王賞でミッキーファイトとのコンビ継続で参戦。その後、恒例となっている3週間の夏休みに入る。「リフレッシュです」とはルメール。復帰は7月26日から始まる新潟競馬となる見込みだ。
一時はトップと離されていたものの、すでに戸崎と2勝差の57勝を挙げて、今年もリーディングトップが視界に入ってきた。夏の新潟では戸崎との〝直接対決〟だ。ここでどこまで稼ぐかが焦点となってくる。
ちなみに、昨年は新潟で乗ったのは夏の5週だけだったが、21勝をマークして新潟での年間最多勝騎手に。直線の長い舞台では抜群の強さを誇るだけに、今年もリーディングの本命か。
一方でM・デムーロは先週土曜、7月中旬からアメリカで騎乗することを発表した。
こちらも7月13日に福島で騎乗したあとに渡米し、今年のブリーダーズカップデーの舞台である西海岸のデルマー競馬場を主戦場とするという。
期間は3カ月を予定しているが、延長の可能性もあるとのことだ。
つまり、福島、小倉の最終週にあたる7月19、20日は出馬表からカタカナのジョッキーがいなくなることに。ルメール、M・デムーロが日本に移籍して10年が経過。春や夏にも外国人ジョッキーがやってくる昨今では、非常に珍しい現象といえよう。