なぜ、今年の小倉は頭数が揃わないのか

公開日:2025年7月3日 14:00 更新日:2025年7月3日 14:00

先週は18頭立てが1レースだけ

 先週から始まった夏の小倉競馬。例年に比べて「頭数が少ないレースが多いな」と感じたファンもいっぱいいるのではないか。

 土曜2R2歳未勝利戦は6頭立て。ま、この条件が揃わないのは新馬戦が始まって間もないから仕方がないが、9R八代特別(1勝クラス)が8頭立てで、10R柳川特別(2勝クラス)は6頭立てだった。

 日曜でも9R青島特別(1勝クラス)は8頭立て。小倉の名物(?)である18頭立ては日曜7Rの3歳未勝利、牝馬限定の二千メートルのみ。土曜は出走頭数が152頭で、1レースあたり平均は12・67頭。日曜は172頭だから14・33頭だ。

 今週もメインのGⅢ北九州記念は18頭立てになりそうだが、他の特別レースは登録馬発表の時点ですべてフルゲート割れが確定。土曜9Rロイヤルバンコクスポーツクラブ賞(1勝クラス、芝二千)、10Rターフオーソリティーオブインディア賞(2勝クラス、ダート千七)はともに登録が15頭。メインの11RマレーシアC(3勝クラス、芝千八)は13頭、12RフィリピンT(2勝クラス、芝千二)は11頭しか登録していない。

 日曜9R小郡特別(1勝クラス、芝千二)は15頭で、10R九州スポーツ杯(2勝クラス、芝二千六百)はわずか8頭にとどまっている。

 では、なぜこのような現象が起きてしまったのだろうか。ひとつはこの暑さだろう。関西は6月27日ごろに梅雨明け。例年よりも3週間早く、その後は猛暑が続いている。夏負けする馬は決して珍しくはない。

 そして日程の変更も要因か。昨年から夏の小倉はこの時季に移行し、その後、関西エリアは2週間の〝夏休み〟を経て中京が4週間(阪神の代替で、秋初っパナも中京で開催)。だが、今年は小倉4週間のあとに中京が6週間あり、前4週は暑熱対策で午後3時以降に6~12Rが行われる。それなら、小倉を避けて中京へ、という関係者もいるだろう。

 また、ロングランの時は長距離輸送を避ける小倉滞在も少なくなかったが、4週間ではそのメリットも少ない。

 今週も、残り少なくなった3歳未勝利戦は頭数が多いが、その他は……といった感じ。18頭立ての大激戦を見る機会が減ったのは残念である。

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