【北九州記念】前走勝ちの穴3銃士! アブキールベイ、オタルエバー、カリボールのもう一丁がある!?
公開日:2025年7月2日 14:00 更新日:2025年7月2日 14:00
3頭いずれも、前走Vで高配当を演出
夏は格より調子──。
昔から言われてきたが、暑い時期は体調の良さに勝るものはないのかもしれない。一気に気温が上がった先週末は、不可解な敗戦をした人気馬は多かった。
勢いを求めるなら前走勝ちの馬たちだろう。今年の北九州記念には6頭いる。注目したいのは、葵S勝ちのアブキールベイ、鞍馬Sを押し切ったオタルエバーに、パラダイスS勝ちのカリボールだ。この3頭には、人気薄での勝利という共通項がある。
アブキールは15番人気で189万3連単の立役者となり、8番人気のオタルは勝って馬単1万8千円超をつけた。自身の単勝が2万を超したカリボールは14番人気で馬単18万、3連単239万の波乱を呼んだ。穴党ファンにはたまらない3頭だ。
果たして〝二匹目のドジョウ〟となる馬はいるのか。
3歳牝馬アブキールベイの55㌔は有利な材料
まずは、3歳アブキールベイ。
坂口智師は「ここにきて芯が入ってきました」と夏の成長を口にする。坂路追いの1Fは先々週末から12秒1、12秒0、11秒9と景気のいい時計が並び、コンパクトながらも丸みのある栗毛の馬体は目を引く。
体調の良さは見て取れるし、何より、3歳牝馬で53㌔で出走できることが有利な材料だろう。
オタルエバーは中竹師が「全身を使った走りが素晴らしかった」と絶賛
オタルエバーは中竹師が怪気炎を挙げた。
「言うことないね。〝おっ!〟と声が出るくらいの動き。これまでも時計は出ていたけど、全身を使った走りが素晴らしかった。張りもあり、ここにきて上向いている」と、坂路4F51秒6、2F24秒3─12秒2の最終追いを絶賛した。
もともと、GⅢ新潟2歳S、ファルコンSで③着があり、ラピスラズリS、前走の鞍馬Sとオープン2勝の実力馬。57・5㌔のハンデでも軽視はできないか。
9歳カリボールはジャスタウェイ産駒の超奥手!?
カリボールは最年長の9歳だが、度々、〝忘れた頃に好走する〟穴ホースの一頭でもある。
「前走のパラダイスSは千四へ距離延長して再ブリンカー。これで楽に前で運べたことが良かったのかもしれませんね。」は担当の木下助手は分析する。
5歳で覚醒し、ドバイデューティフリー、安田記念を制した父ジャスタウェイ。産駒で8歳以上の2勝はともに、このカリボール(8歳時の福島テレビオープン、前走の鞍馬S)。超がつく奥手の血なのかもしれない。
「使った後も硬さが出ずに歩様の雰囲気がいいんですよ。ここでも道中で引っ張ることなくスムーズに運べたら」
もう一丁があるか。あなたならどの馬を選ぶ!?