本命はジェラルディーナだ。
前走のGⅡオールカマーで待望の重賞勝ち。母ジェンティルドンナ、父モーリスの血統を思えば遅いくらいの重賞勝ちだが、3歳時は体幹の弱さなど幼い面も随所に目立っていた。それが4歳秋になり、心身が完成形に近づいてきたのだろう。
それは馬自身の成長だけではなく、陣営の努力もあった。
オープン入り後も不安定な発馬に道中の折り合い、馬群の立ち回りなど細かな課題があった。それらをレース、調教を重ねる中で丁寧に教えていき、今夏から調教に併せ馬を組み込んで攻めの強度も高めた。
その成果だろう。オールカマーは好発からポジションを取りに動いて折り合いもピタリ。3~4角で馬群が密になってもしっかりと我慢を利かせて、直線は狭いスペースを割って抜け出した。時間をかけて取り組んだことが実を結んできたという内容だった。
昨年までなら8枠18番で折り合いに不安が出るところだが、今のジェラルディーナなら“ドンとこい”。GⅠ制覇で良血開花を証明する。
相手本線は○スタニングローズ、▲ナミュールの高野勢。注デアリングタクトも軽視禁物だ。
「タイトル“こだわり◎”に決まったから」と。関西の最終レースが主戦場から本紙担当になる際のタイトル変更だった。“こだわり”だ。考えてみれば、同じ馬に◎を打ち続けるケースは多い方かも。レース内容に取材の感触。穴で◎を打ち、次走で無印にできるほど情の薄い性格ではないし、印に多少の上下はつけても納得できるまで追いかけたい性分ではある。ストーカー気質?闇深い性格は会社にバレてるようです。
競馬内容はもちろん、タイミングが合えばレース直後の調教師やスタッフ、ジョッキーの表情などをチェック。そこを踏まえての中間取材。そして予想作業でいろいろと考える。当たれば“閃き”、外れたら“妄想”になる。すいません。ご迷惑かけてます。たまに△◎や◎無印での決着で外れなど“惜しい”パターンも多い。生まれ育った某県民性ゆえかもしれません。