木津突撃馬券

【木津の日曜競馬コラム・阪神大賞典】

公開日:2022年3月19日 17:00 更新日:2022年3月19日 17:00

入念に乗り込まれた

 アスリートである競走馬には故障はつきもの。脚部不安や骨折は日常茶飯事です。

 そう分かっているとはいえ、自分が気に入っている馬がケガで戦線離脱する話を聞くと少し悲しい気持ちになります。

 阪神大賞典に出走するサンアップルトンも条件馬のときから動向を気にかけていた一頭。…

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3月20日(日)阪神競馬場

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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