栗東の名門友道厩舎は49勝。勝ち星では1つ差で須貝厩舎を追いかけるが、総獲得賞金はダンゼン1位の16億円超。ジャスティンミラノとドウデュースのGⅠ馬2頭の活躍が大きい。そんな有力馬の“宝庫”が日曜京都5R芝千八に送り出す期待馬がこの馬だ。ノーザンファーム早来の宮本俊彦氏に聞いた。
「イヤリング厩舎からこちらに移動してきたころは馬体が薄く、成長を待って秋くらいのデビューを目指して育成メニューを組みました。いくらか力強さを欠くものの、キャンターはすごくきれいで厩舎長(桑田裕規さん)もいい馬という印象です。それだけに非力な面が解消されると、変わり身十分とみて8月に本州に移動しました(当時486キロ)」
友道流でプールと坂路で下地をつくると、ウッドで4週連続の併せ馬を重ねている。その中身は2歳未勝利との6F追いから始め、古馬1勝クラスとの6F追いを2本挟み、締めの古馬2勝クラスとは7F追いだ。負荷を強化しながら時計を詰めているから、多少の遅れは気にしなくていい。今週は川田を背に芝で1F11秒4なら十分合格点だろう。
「厩舎長は背中のよさを感じていて、潜在能力は高いとみています」
英国産の母は芝8Fの重賞を2勝。その母にキタサンブラックを配合。半姉は府中牝馬S勝ちのシャドウディーヴァ(父ハーツクライ)だけに、芝の中距離でこそか。