【阪神大賞典】紅一点アクアヴァーナルが〝牝馬の壁〟に挑む

公開日:2026年3月17日 14:00 更新日:2026年3月17日 14:00

牝馬は過去17頭で最高はタケノベルベット、デニムアンドルビーの②着

 新たな歴史をつくることができるか。阪神大賞典の紅一点、アクアヴァーナルだ。

 同レースの設立は1953年。当時は阪神芝二千メートルであったが、12年後に3100メートルへと変更され、74年から今の3000メートルでの施行となった。今年で74回目となるが、73戦を勝ったのはいずれも牡馬。未だ牝馬の勝利はない。

 グレード制となった84年以降、牝馬は18頭が挑んでいる。最高着順は②着で93年タケノベルベット、15年デニムアンドルビーの2頭。

 前者は前年のエリザベス女王杯勝ち馬であったが、同じく前年の有馬記念ホース・メジロパーマーに阻まれ、後者はジャパンCで連対実績がありつつも〝白い怪物〟ゴールドシップに屈した。10年の日経新春杯を勝って挑んだのメイショウベルーガも首、鼻差の③着と勝てなかった。牝馬にとって阪神三千メートルの別定重賞は高き壁ともなっている。

「成長著しいのは間違いないからね」(四位調教師)

 今年のアクアは、前走の万葉S勝ちが初オープンV。ここが重賞初挑戦だから大きなチャレンジだ。

「長丁場は合い、折り合いもつく。距離に関して心配がない馬だからね」

 管理する四位師はこう話す。

「女の子だけどカイバ食いが良くなり、どっしりとして使うごとに体つきが良くなってきた。つれて、競馬の内容も変わってきている。以前は前で粘る感じだったけど、今は馬混みからでも脚を使えるようになったからね」

 3勝クラスの身で格上挑戦した前走の万葉Sは、2番手から早め先頭。そのまま押し切ったが、上がり33秒8の脚で後続を完封した。その前走は472キロの馬体重。438キロデビューでいかにも牝馬の細さがあったところから、骨格に見合った筋肉がついた脚力アップの結果でもあった。

「成長著しいのは間違いないからね。挑戦する価値はあると思いますよ」

 ここで勝てば、それこそ牝馬による天皇賞・春初Vという大偉業も見えてくることにもなる。

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