【天皇賞・春】成長急な牝馬アクアヴァーナル、額に浮かんできた〝白星〟同様にビッグタイトルを目指す
公開日:2026年4月29日 12:20 更新日:2026年4月29日 12:20
カイバ食い、肉体面、精神面成長で「こんなに変わってきた牝馬は初めて」(安部厩務員)
牝馬の偉業へ挑む。5歳アクアヴァーナルだ。
「こんなに変ってきた牝馬は初めてですよ」
担当の安部厩務員は、全17戦の軌跡をこう振り返る。
「以前から乗っている助手は〝いい心臓をしています〟と話していたんですよ。ただ、若い頃は調教で目立つ馬でもなく、牝馬らしい線の細さもありましたから」
アクアは3歳の夏、中京でデビューした。438キロと細手の体にエピファネイア産駒らしい燃えやすい気性。ここにネックがあり、1年後でも440キロ。体が増え切れずにもいた。そのメンタル面はレースにも影響し、イレ込み、掛かる、もまれてダメと競馬の組み立てにも難しさがあった一頭で、4歳春の2勝目までに11戦も要している。
ただし、その1勝を機に見違えるように変わった。①①⑦②②①②着で1、2勝クラスを連勝し、今シーズンはオープン・万葉Sへ格上挑戦しての勝利から、続く、前走の阪神大賞典はレコード決着の中で②着。クラスの壁を打ち破る好走を続けている。
馬体重の増加が心身の充実を示す。4歳となり460キロ台で安定し、秋からはさらに増えて470キロ台へと乗ってきた。カイバ食いがよくなり、肉体面の充実したことで精神面も成長。レースにも如実に表れ、イレ込みは解消して馬群で気を使わず走れるようにも。今では差す競馬までできている。〝自信をつけた〟好循環の結果が前走のレコードでの②着だろう。牝馬では滅多にみないケースで冒頭のコメントとなったが、日々、愛情をかけた成果でもある。
「追い切りでヘバったことがないくらい。すぐ息も入るんです。相手は強いですが、楽しみなんですよ」
最終追い切りは別掲のとおり。力強く動けた。ちなみに、アクアはその活躍とともに最近、額に白い星形の流星が浮かんできた。厩舎内では〝スターになる予兆〟だと話題を呼んでいる。
牝馬が天皇賞・春を制したのは73年前、1953年のレダのみ。高き壁だが、好ムードで臨む淀決戦であることは間違いない。額の流星同様に大きな〝白星〟を掴むことができるか。





























