【天皇賞・春】3強それぞれの強みと弱み
公開日:2026年4月30日 14:00 更新日:2026年4月30日 14:00
クロワデュノール 実力一番でも長丁場の未経験がどうでるか
今年の天皇賞・春は3強ムード。昨年のダービー馬でGⅠ3勝のクロワデュノール、阪神大賞典を快勝した武豊アドマイヤテラ、そして昨年の勝ち馬ヘデントールだ。
この3頭であっさりと決まるのか、それとも割って入る穴馬はいるのだろうか。今回は人気3頭の強みと弱みを分析してみよう。
2歳時にホープフルSを勝ち、3歳時はダービー、そして4歳の今年は大阪杯を制したクロワデュノール。今回も勝てばGⅠ4勝目となり、現役ではジャンタルマンタルに並ぶJRAのGⅠ最多勝タイとなる。
当然、実績はメンバー中、断トツ。崩れたのはこれまで凱旋門賞⑭着のみで、安定感も抜群。また、どちらかというとたたき良化タイプで、昨秋のジャパンC(④着)以来だった休み明けの一戦を快勝した点は大きく評価できよう。
ただ、大本命にしては気になる点もいくつかある。
父はキタサンブラックで17年に大阪杯から春の天皇賞を連勝。しかも、三千二百㍍3分12秒5のレコード勝ちだった。
また3歳時には菊花賞勝ちもあり、中距離、長距離ともにこなしたキタサンブラックだが、種牡馬としてはまだ長距離をこなした馬はいない。
芝三千㍍以上では延べ8頭が出走して〈0 0 2 6〉。父の代表産駒であるイクイノックスから考えても、武器はスピードの持続で、このあたりはキタサンの母の父サクラバクシンオーが影響しているのかもしれない。
また、天皇賞・春も制したダービー馬はグレード制導入後、わずか4頭のみ。85年シンボリルドルフ、99年スペシャルウィーク、06年ディープインパクト、07年メイショウサムソンだが、その前年の菊花賞は順に①②①④着。では、クロワデュノールはというと、凱旋門賞挑戦のため、菊花賞には出走していない。
淀の長丁場を経験していない弱みがどう出るのか。天皇賞の最大のポイントといえそうだ。
アドマイヤテラ 鞍上は最強だが、速い上がりを求められると…
阪神大賞典を三千㍍3分2秒0のレコードで制したアドマイヤテラ。昨年の目黒記念に次ぐ重賞2勝目で、一気に盾の有力馬に浮上した。
本格化前の3歳時も菊花賞で③着に好走。②着ヘデントールとは鼻差だし、⑤着がビザンチンドリーム(昨春の天皇賞②着、海外重賞2勝)、⑥着がダノンデサイル(ダービー馬)ということを考えれば、やはり長距離での実力は相当。また、武豊とのコンビで③①①①着なら、その鞍上は89年イナリワン、90年スーパークリーク、91、92年メジロマックイーン、99年スペシャルウィーク、06年ディープインパクト、16、17年キタサンブラックで春の盾を8勝というのも大きな武器になる。
弱みは切れる脚がない点と、舞台適性か。デビューからの13戦(ただし、昨秋のジャパンCは落馬→競走中止のため計測なし)で上がり33秒台の脚を使ったことはゼロ。前走の34秒1が最速だ。
だからか、京都外回りでは3歳時の京都新聞杯④着、菊花賞③着、昨秋の京都大賞典④着と勝ち切れない。
また、武豊と〝アドマイヤ〟のコンビとあってか、実績以上に人気になりそう。つまり、馬券的においしくないのだ。
日曜の京都は雨予報も出ている。陣営としては少しでも上がりがかかる流れになってほしいところだろう。
ヘデントール 距離適性は文句なしでも気になる木村厩舎の今年の成績
昨年はビザンチンドリームとのたたき合いを制してGⅠ馬となったヘデントール。三千㍍以上で②①①着と、ルーラーシップ産駒とは思えないステイヤーぶりを発揮している。これは母の父ステイゴールドの血がモノをいっているのかも。
休み明けの京都記念では⑧着と見せ場なく敗れたが、今回はひとたたきで良化を感じさせる動き。木村厩舎流のハードトレを何本もこなして、上積みを感じさせる。
ただ、その木村厩舎は今年、意外なほど不振。前3年、44勝、36勝、44勝の名門が、今年はまだ4勝止まり。ルメールとの黄金コンビも〈2 4 5 12〉で、連対率・261でしかない。しかも、1番人気が13頭もいての数字なのだ。ブランド力が薄れてきたのは気になるところである。





























