【ジャパンC】友道厩舎が東京でまたまた笑う

公開日:2024年11月19日 14:00 更新日:2024年11月19日 14:00

GⅠ全20勝のうち9勝

 友道厩舎のGⅠといえば東京が思い浮かぶ。

 まずは何と言ってもダービーだ。初制覇は16年のマカヒキ。デビュー3連勝で迎えた皐月賞はディーマジェスティの②着。しかし、2冠目では内からグンと伸びて、外から迫るサトノダイヤモンドを鼻差で退けた。

 続いて、18年のワグネリアン。弥生賞②着、皐月賞⑦着で人気を落としながらも、巻き返しに成功。直線で力強く脚を伸ばして差し切った。福永は19回目の挑戦で悲願の頂点へ。

 そして、22年はドウデュース。ディープインパクト記念②着、皐月賞③着の後、うれしい先頭ゴールを決めた。勝ち時計の2分21秒9はダービーレコード。②着のイクイノックスはその後、“世界一”となった。

 これで厩舎は3回目の美酒。同じ二千四百が舞台のジャパンCでも17年にシュヴァルグランがV。逃げ込みを図るキタサンブラックをとらえ、レイデオロの猛追を振り切り、5歳秋にして初のGⅠ勝ちを演じている。

 そして、今年の秋にはドウデュースが天皇賞を快勝した。他にもヴィクトリアマイルは13、14年にヴィルシーナが連覇を達成。NHKマイルCは15年クラリティスカイ、19年アドマイヤマーズと2勝。

 こんな具合に東京でのGⅠ勝ちは9つ。中山の皐月賞(09年アンライバルド、24年ジャスティンミラノ)、有馬記念(23年ドウデュース)、京都の菊花賞(19年ワールドプレミア)、天皇賞・春(08年アドマイヤジュピタ)、阪神の天皇賞・春(21年ワールドプレミア)などを加え、全部で20勝のうち、半分近くが東京だから凄い。

 大舞台でこれだけ強ければ当然、他でも。全重賞勝ちを調べると驚く。

 先週までに69勝。その競馬場別は次の通り。

札幌=1勝 函館=0勝
福島=1勝 新潟=6勝
東京=24勝 中山=8勝
中京=6勝 京都=7勝
阪神=16勝 小倉=0勝

 地元の阪神を引き離してトップだ。

 ちなみに、友道厩舎は先週までにJRAで755勝を挙げている。そのうち東京は68勝。これは阪神の187勝、京都の178勝、中京の114勝に次いで4番目。東京での勝ち星のうち、3分の1以上を重賞が占めており、いかに強いかが如実に表れている。

 友道厩舎にとって最高の舞台。10回目の大喝采を浴びるか。

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