【ジャパンC】ドウデュース言うことなし
公開日:2024年11月19日 14:00 更新日:2024年11月19日 14:00
秋の盾では異次元の末脚
日本のエース、ドウデュースが再び剛脚を披露する。
天皇賞のパフォーマンスにはド肝を抜かれた。
道中は14番手から虎視眈々。前半5Fが59秒9のスローペースだから、普通は届くはずもないポジショニングだった。それがどうだ。直線で大外へ持ち出すと、ラスト2Fから一気に加速。内で伸びあぐねる各馬を横目に、楽々と差し切りVを決めたから恐れ入る。マークした上がり3Fはなんと32秒5! GⅠでこれほど速い上がりを繰り出して勝った馬は例にない、まさに異次元の末脚だった。
ド派手な大外一気に反動が心配になるが、この馬には関係ない。競馬から3日後の水曜には乗り始めると、11月6日には坂路で4F54秒2をマーク。そして10日にはコース入りと、まったく疲れを感じさせない。
順調な調整過程を踏んで迎えたCウッドでの1週前追い切り。いつも通り武豊を背に3頭併せの最後方からスタート。序盤の折り合いは非常にスムーズで鞍上との呼吸もピタリと合っていた。3角から徐々にピッチを上げると、直線は最内から楽に突き抜けてラスト1F10秒9でフィニッシュだ。
6F80秒9―35秒7の豪快デモに名手は「相変わらずいいね。きょうも凄かった。これだけ速いとスピード違反で捕まるよ(笑)」と目を細めれば、管理する友道師は「本当に元気。去年は使いつつ良くなったけど、今年は天皇賞から馬がいい状態。そこからさらに上がってる感じ。元気さで言えば、前走以上ですよ」と太鼓判だ。
上昇曲線はまさに青天井。勝ってさらに上向きならば、前走以上のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。日本の大将格として、世界を圧倒する。