木津突撃馬券

【木津の土曜競馬コラム・中京8R】

公開日:2022年3月18日 17:00 更新日:2022年3月18日 17:00

前走から大きな上積みが感じられる

 調教師定年に伴って厩舎の解散が近づいてくると、所属馬は体調や適性は二の次でラストスパートをかけて、どんどんと“使われる”のが正直な印象です。

 ですが、自分の担当厩舎であった堀井厩舎の所属馬で出走権利(前走⑤着以内)を持ちながら、定年前の出走を見送ったのが、中京8R4歳1勝ク…

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3月19日(土)中京競馬場

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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