木津のジョッキー直撃!

【木津の土曜競馬コラム・ホープフルS】

公開日:2019年12月27日 17:00 更新日:2019年12月27日 17:00

 函館芝千八の新馬戦を勝ち上がった馬は出世する傾向にある。

 GⅠ6勝馬ゴールドシップが筆頭。ローブティサージュ、バウンスシャッセ、昨年もフローラSを勝ってオークスで④着と健闘したウィクトーリアなど枚挙にいとまがない。

 その出世レースを勝った瞬間、手綱を取った池添が「これは…

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木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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