【チャンピオンズC】レモンポップ連覇で締めくくり

公開日:2024年11月26日 14:00 更新日:2024年11月26日 14:00

国内で負けられない

 レモンポップが連覇で有終の美を飾る。

 これがラストランだ。2歳秋のデビュー戦から17戦して〈12302〉。2戦目のカトレアS勝ち後は脚部不安により長期休養を挟んだことも。しかし、ブランクも何のその。古馬になって頭角を現して一気にオープン入り。5歳を迎えて根岸Sで重賞を勝ち、続くフェブラリーSでGⅠ初制覇を果たした。

 勢いは止まらない。その秋の南部杯では②着イグナイターに2秒もの差をつけて大楽勝。チャンピオンズCも逃げ切り、最優秀ダートホースの座を射止めている。

 昨暮れの中央GⅠのパフォーマンスを山崎助手がこう振り返った。

「距離の不安だったり、大外枠も引いてなかなか厳しい条件でした。もちろん自分の形に持ち込めたのもあるけど、この馬の実力や実績で他馬が何もできないような支配力を発揮してくれたと思います」

 今年に入っても、さきたま杯、2度目の南部杯を制してタイトルを積み重ねた。着外はドバイゴールデンシャヒーン⑩着、サウジC⑫着といずれも海外でのもの。国内ではまさに“無双状態”だ。

 最後も圧倒的な強さを披露するため、抜かりのない調整を施している。1週前は主戦の坂井が美浦に駆けつけ、ウッドで7F96秒0―36秒8、1F11秒5。併せ馬でしっかり追われ、相手を圧倒した。

「走ることに飽きてないかということを確認したり、ジョッキー(坂井騎手)に乗ってもらってスイッチを入れたいという狙いがありました。いい雰囲気で走れていたし、順調ですよ」

 レース後には引退式が催される。勝って大団円となるか――。

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