今年のジャパンCは、例年以上の豪華メンバーがそろった。大注目のJCデーの京都で6R芝二千にエントリーしたのが、名牝リスグラシューの半弟のこの馬だ。ノーザンファーム空港の杉田佳祐氏に聞いた。
「育成厩舎に入厩したころの馬体重は420キロほど。シルエットはよかったのですが、ボリュームがなく、リフレッシュを挟みながら体を成長させるように調教を積んできました。6月に本州に送り出したときは450キロ台。もっと力強さとメリハリがほしい体つきではあったものの、躍動感のある走りで動きは軽い。ポテンシャルは高いですね」
1週前はウッドで古馬オープンを2馬身半追走して直線はいっぱいに追われると、ラスト1Fは11秒7をマーク。クビ差遅れても6F81秒0なら合格点だ。
「福永調教師がおっしゃるように晩成タイプ。リスグラシューはクラシックでも活躍しましたが、完成したのは5歳。ハーツクライから替わった父ドゥラメンテも、産駒の成長は比較的ゆっくりですから。それだけに体に実が入って力強さが伴ってくれば、将来はとても楽しみです」
今週はレースで手綱を取る岩田望騎手を背に坂路をスムーズに駆け上がっている。レースでどんな走りを見せるか注目だろう。