木津のジョッキー直撃!

【木津の土曜競馬コラム・中山大障害】

公開日:2019年12月20日 17:00 更新日:2019年12月20日 17:00

 石神は前人未到の記録を継続中だ。

 それはGⅠ7連勝中というもの。もちろん、16~19年に6勝した“絶対王者”オジュウチョウサンによるところが大きい。

 とはいえ、昨年の中山大障害はオジュウが有馬記念に挑戦したため、ニホンピロバロンで参戦。テン乗りだったが、見事勝利に導いて…

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木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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