木津のジョッキー直撃!

【木津の土曜競馬コラム・中山8R】

公開日:2019年12月6日 17:00 更新日:2019年12月6日 17:00

 いよいよ12月に突入。残す開催もわずかになってきた。

 今年、目立ったのは新人騎手の粒が揃っていたこと。先週終了時点で斎藤、岩田望、菅原明、団野の4人が20勝以上をマークしている。こんな事例はあまり記憶にない。競馬学校の育成技術が進歩したのだろう。

 4人のうち、3人が関…

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木津信之

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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