【マイルCS】ジャンタルマンタル秋も勝つ

公開日:2025年11月18日 14:00 更新日:2025年11月18日 14:00

マイル王の座は譲らない

 春のマイル王者ジャンタルマンタルが秋もVを目指す。

 安田記念は強かった。暮れの香港マイルは、熱発で富士Sを取りやめての仕切り直しに加え、初めてのアウェー。⑬着と圏外に終わってしまった後だけに、その走りに注目が集まっていた。

 5枠10番スタートから向正面ではエキサイトする面があったのを川田がうまくなだめて、手応え良く直線を向いた。残り300メートルを切ったあたりで追い出されると、1Fでは先頭に。そのままガイアフォースに1馬身半差をつけて、③~⑤着が首、首、首差の争いを尻目に先頭ゴールだ。

 これで2歳時の朝日杯FS、3歳時のNHKマイルCに続いて、3つ目のビッグタイトル。川田からは「あらためて、馬自身が日本で一番強いマイルの馬なんだと証明してくれたレースでした」の言葉が出た。

 夏場は放牧で充電して秋は富士Sから始動した。道中は好位を追走し、余裕を持って追い出されたが、押し切りを図ったガイアフォースを半馬身差とらえきれず②着まで。もっとも、勝ち馬の57キロに対して、こちらは59キロ。しかも前哨戦のつくりなら十分に合格点がつく。

 中間は山元トレセンへ放牧に出され、11月6日に帰厩。厩舎パターンの坂路2本乗りで、先週は4F53秒2―12秒0で駆け上がっている。

「レース後の経過も順調で、動きも前走時より軽やか。肉体もメンタルも良くなってます。前哨戦を使った効果はあると思います。1週前はラスト1Fだけ少しうながす程度。無理をせず1週前としては良かったと思います」(高野師)

 京都を走るのは久しぶりでも千八の新馬、千六のデイリー杯2歳Sと外回りコースで2戦2勝。春秋統一がどんどん迫ってくる。

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