【七夕賞】1番人気の信頼性は勝ち時計と関係かがある!?
公開日:2025年7月10日 14:00 更新日:2025年7月10日 14:00
夏場のハンデ重賞といえば、とにかく荒れる印象が強い。
このところ、毎週のように組まれており、3週前の府中牝馬Sは3連単4万2620円、2週前の函館記念は69万7990円、ラジオNIKKEI賞は5万5480円。先週の北九州記念は1番人気のヤマニンアルリフラが制したものの、それでも6万7370円ついている。
そんな中でも、特に荒れやすいのが七夕賞だ。
かつては1979年から2004年まで、1番人気が26連敗も。レースデータが電子化されている86年以降、福島で施行された七夕賞は35回あるが、1番人気は4勝のみで、2番人気が8勝、3番人気が9勝という結果に。とにかく1番人気が信頼できない重賞だ。
荒れやすい要因として考えられるのが、やはり馬場状態。今年はすでに梅雨明けを思わせる状況だが、例年は梅雨の真っただ中に行われるため、馬場が悪化していることが多い。
それに加えて夏場のハンデ重賞なのだから、まともに決まらなくて当然といえば当然か。
そんな七夕賞だが、1番人気の信頼性は勝ち時計とかなり大きな関係が見受けられる。そう、時計が速いと馬券圏内に入っていることが多い。
レースレコードは22年にエヒトがマークした1分57秒8。勝ち馬は6番人気だったが、②着ヒートオンビートは1番人気だった。ちなみに、③着のアンティシペイトは2番人気である。
2番目に速かったのは昨年で、レッドラディエンスが1分57秒9で制した。②着はキングズパレス。2、1番人気での入線という、七夕賞としては超レアな結果だったのだ。
3番目に速い時計が17年で、ゼーヴィントが1分58秒2。この馬は1番人気である。
七夕賞の勝ち時計ベスト10(ただし、福島での施行時のみを対象)で見てみると、1番人気の成績は〈2323〉。勝率こそ2割でしかないが、10頭中、7頭が馬券圏内なら決して悪くない。結局、時計が速くなれば能力差が出て、そうそう荒れないという結果になっている。
逆にそのベスト10を除いた25回では、1番人気が〈26314〉で③着内率・440。勝利・080でしかない。
では、今年はどうか。週中の福島は雨まじりのぐずついた天気だが、日曜は晴れそう。かといって、今年は3週目の開催(13年以降は2週目)だけに、芝はやや時計がかかってきそうだ。果たして……。