先週までで重賞8連勝 4歳世代は歴代最強レベルか!?

公開日:2025年7月10日 14:00 更新日:2025年7月10日 14:00

 先週唯一の重賞、GⅢ北九州記念は1番人気のヤマニンアルリフラが制した。4歳馬が重賞初挑戦でタイトルをゲット。とにかく、今年の現4歳世代は強い。

 これで、目黒記念=アドマイヤテラ、安田記念=ジャンタルマンタル、函館スプリントS=カピリナ、宝塚記念=メイショウタバル、しらさぎS=キープカルム、府中牝馬S=セキトバイースト、函館記念=ヴェローチェエラに続き、4歳世代が出走した平地重賞を8連勝している。

 目黒記念の1週前、平安Sではロードクロンヌとレヴォントゥレットが②③着だったから連勝は「8」としたが、これはダート戦。

 芝に限れば、さかのぼるとヴィクトリアマイル=アスコリピチェーノ、新潟大賞典=シリウスコルトで勝利しており、実に10連勝なのだ。

 これで今年、4歳世代がモノにしたJRAの平地重賞は「22」。これがどれくらい凄い数字かというと……。

 実は現5歳世代が昨年に勝った数が同じ22。つまり、ほぼ半年で1つ上の世代に並んでしまったことになる。

 では、他の世代の年間重賞勝利数はというと、現6歳は35。さすが、イクイノックス、ドウデュースの世代だ。近年では最多である。

 現7歳は年間で23勝、現8歳は28勝で、だいたい20勝台半ばくらいが平均。となれば、やはり現6歳は最強世代のひとつということになる。

 だが、この記録にも上があって、現10歳が42勝もしており、これが最多だ。次いで現30歳世代が41勝。この2世代だけが40勝を超えている。

 では、現10歳はというと、あのアーモンドアイ世代だ。ダービー馬はワグネリアン。短距離ではタワーオブロンドン、インディチャンプがいて、4歳時に新潟大賞典、鳴尾記念、小倉記念と3連勝し、秋に豪GⅠコーフィールドCを勝ったメールドグラースもこの世代である。

 現30歳世代といえばスペシャルウィーク、セイウンスカイ、グラスワンダー、エルコンドルパサーなど。エルコンドルパサーは4歳時、フランスに遠征して凱旋門賞で②着。その前にGⅠサンクルー大賞、GⅡフォワ賞を制しているが、もちろんその数字はカウントしていない。実際はこの世代が歴代最強と言っていいだろう。

 だが、現4歳は半年で22勝だから、もしかすると40勝に到達するかもしれない。

 しかも、今年、重賞を2勝したのはダイヤモンドS、天皇賞・春のヘデントールだけ。とにかく重賞ウイナーの数も多いのだ。

 今週の七夕賞はシリウスコルト1頭のみの参戦だが、さらに最強世代に近づくか。

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