【新潟2歳S】こちらも圧巻リアライズシリウス次はマイルかそれとも二千か
公開日:2025年8月25日 14:00 更新日:2025年8月25日 14:00
過去5年でセリフォス(21年)、アスコリピチチェーノ(23年)と2頭のGⅠ馬を出している新潟2歳S。今年の勝ち馬リアライズシリウスも先々が楽しみになる勝ちっぷりだった。
7馬身差圧勝の初戦以上にゲートの出は悪かったが、向正面で2番手まで巻き返すと、直線は残り2F過ぎには先頭に。そこからは独壇場で、②着タイセイボーグに4馬身差をつけてみせた。
勝ち時計の千六1分33秒4もレースレコードタイ。過去10年でも1分33秒台の決着は3回だけで、前記2頭のGⅠ馬と、15年のロードクエスト(NHKマイルC②着、重賞3勝)が、1分33秒8で勝っている。
ゲートの入り、出に課題は残したとはいえ、のちのGⅠ級よりも速かった今回の数字は、この馬の明るい未来を示している。
新種牡馬の父ポエティックフレアは英二千ギニー、セントジェームズパレスSとGⅠ2勝のマイラー。早くもうれしい重賞初勝利となったが、受胎率の低さもあって、3シーズン目の今年は種付け頭数が7頭に激減。厳しい事情もあるサイアーだけに、血統的にも意味のある勝利となった。
手塚久師によると「今後は放牧。次は暮れのGⅠだけど、(朝日杯FS、ホープフルSの)どちらかはこれからじっくり考える」とのこと。
鞍上がレース前から語っていた「持ち味のスピードの持続力」は、まずはマイルで威力を発揮したが、伯父にはGⅡアルゼンチン共和国杯馬ルルーシュがおり、距離延長も面白そうだ。次走はどこに駒を進めるか注目したい。