【宝塚記念】これぞケガの功名か レガレイラ大きく成長
公開日:2025年6月11日 14:00 更新日:2025年6月11日 14:00
グランプリ連勝へ視界良好だ。
有馬記念①着後は右前脚の骨折により、休養を余儀なくされたが、これがレガレイラにとって、大きな成長の時間となった。ケガが完治して美浦に戻ってきたのが5月9日。そこから1カ月、じっくりと調整してきた。
1週前は木村厩舎流の長め8F追いで112秒0、5F66秒0―37秒6、1F11秒6。走りにブレはなく、手ごたえ十分から真一文字に伸び、ゴール後2F過ぎまで脚を伸ばして、順調さをアピールしている。
迎えた最終追い。開門と同時にウッドに出て、実戦を想定した3頭併せの真ん中を追走した。ゆったりとしたラップ、そして前後に馬がいても折り合いはつき、楽な形で直線へ。
1F過ぎに馬体を併せると自らハミを取って、ググッと前に推進しても鞍上は手綱を絞ったままで6F85秒0、5F68秒5―38秒3。最終的には1F11秒2で僚馬にそれぞれ先着した。水分を含んだ馬場でもグリップの利いた走りで、先週と同様にゴールを過ぎても脚を伸ばして、数字以上に負荷をかけてきた。
馬体は前走時の468キロから大きく増えて、490キロへと成長。休み明けの分、調教を重ねても良化度合いはややスローだが、体つきは太め感なく、重厚感を増している。
前走時はあった牝馬らしさが抜けて、今はまるで牡馬のようなどっしりとした雰囲気。いい形で進化を遂げてきている印象だ。走れる態勢は整ったと判断できる。