【宝塚記念】調教マル得チェック①
公開日:2025年6月11日 14:00 更新日:2025年6月11日 14:00
豪快ベラジオオペラ
ベラジオオペラ A
大阪杯をレコード駆けで連覇を達成すると、レース後はミニ放牧でケアをして5月14日に帰厩。「今年から2週前倒しになったのはこの馬にはプラス」(上村師)で、苦手な暑さもそれほどでもなく、ここまで十分に乗り込めた。
けさはいつものように朝一番のCウッドへ。前日からの雨で重いチップでも直線は1F標手前でゴーサインを送ると僚馬2頭の内からグイッと加速。雨を切り裂くように一気に2馬身ほどのリード。そしてゴール前で反応を確認するように軽く仕掛けてリードを保ったまま、中に2馬身、外に3馬身差のフィニッシュだった。時計は6F81秒8―36秒2、1F11秒2。湿ったチップでもバランスを乱さず体幹の強い走りで、馬体の張り、動きも上々。当週に横山和が乗って微調整は前走と同じパターンでもあり、昨年③着のリベンジに向けて隙のない仕上げだ。
鞍上は「ここまで悪い馬場の中、調教で乗ったのは今回が初めてなので。相変わらずの操縦性、反応の良さは確認できました。内容としては良かったと思います。二千二百メートルは乗り方ひとつだと思う。(ファン投票1位は)ジョッキー冥利に尽きます。ベラジオオペラと一緒に走れることを楽しみにしています」。
大阪杯②着ロードデルレイは非常に高いレベルで1F11秒1
ロードデルレイ A
GⅠ初挑戦の大阪杯で②着。その後も反動がないのがいい。放牧を挟んで中間はコース、坂路併用で乗り込まれ、先週のCウッドでは6F76秒3の猛タイムで、しっかり負荷をかけている。今週はCウッドで馬なりの調整。時計は4F53秒3―37秒1、1F11秒1。最後は加速感十分で実に軽快な走りだった。非常に高いレベルのデキを維持できている。
ジャスティンパレスは芝コースで最終追い切り
ジャスティンパレスB
この春は大阪杯⑥着、天皇賞春⑥着から在厩したままの調整で3戦目へ。1週前追い切りは新コンビを組むディーが騎乗してCウッドで6F79秒6の好時計をマークしている。今週は馬場状態を考慮して芝コースで6F81秒8―37秒4、1F12秒7。バランスを乱すことなく、ラストまで集中した走り。動きは相変わらず良く見せる。
「前走も状態は良かったですが、今回はもうひとつよく映ります。あとは天気、馬場。あまり悪くなってはほしくないですね」は杉山晴師。
プラダリア B
天皇賞・春⑩着後は放牧で再調整。先週までに新コンビに指名された高杉が2週連続して騎乗してコンタクトをとってきた。今週は一昨年の有馬記念(⑭着)以来となるCウッドで最終追い。当時は6F80秒3のハード追いで当日はイレ込んだが、今回は池添学師が騎乗してソフト追いの6F84秒5。悪い馬場にもリズムのいい走りで、前走惨敗のダメージもなく、この馬なりの状態をキープしている。師は「いつも最終追いは坂路ですが、馬場が悪くなるだろうと判断してCウッドへ。前半はゆったり走れていましたし、3~4角では自らハミを取って動けていました。ラストももうひと伸びできそうな雰囲気、いい状態で向かえそうです」と。
メイショウタバル B
ドバイターフ⑤着からの帰国初戦でも絶好の雰囲気だ。1週前、Cウッドで6F82秒2、1F10秒7を楽にたたきだした。この動きに加えて前日のCウッド調整でいつになくリラックスして周回できていたのがいい。海外遠征の経験、そしてシャドーロール着用の効果は大きそうだ。今週は角馬場からラッシュが過ぎてタイミングでCウッドへ。やや行きたがるところも許容範囲。直線で手綱を緩めるとギアを上げて1F11秒4をマークした。力みが少ない分、体もよく動いており、伸びのあるフォームも素晴らしい。石橋師は「馬場が重いし、しまい重点。いい追い切りだったと思う。遠征帰りでも手がかからず、順調。タバルの経験になっているかな。馬は幅が出てきているし、鞍上(武豊騎手)に任すだけ」と。
ジューンテイク B
今週は高倉を背にしてCウッドで6F85秒3―36秒8、1F11秒5。重心の低い走りで、時計以上の伸び脚にも見えた。前回のエプソムCを使ってこの馬なりに上積みも感じさせる。