先週は2カ月ぶりの「トラックマンTV」出演日だった。意気揚々と東京のスタジオに乗り込み、物知り顔で解説をしたが、予想の方はさっぱり。極め付きは“自信の勝負レース”で推奨した土曜阪神7Rだ。“波乱の余地なし!”の読みで、1番人気グリーズマンから2万円分の馬券を自腹購入。ところが、荒れに荒れて上位人気馬は総崩れ。3連単231万オーバーの大波乱決着には手も足も出ない。“いいとこなし”の東京遠征だった。
そんな筆者とは対照的に、前走で見せ場十分だったのが――。
【阪神11R・阪神牝馬S】 スウィープフィートの末脚を信頼する。
10カ月ぶりの実戦となった前走のGⅢ愛知杯はプラス24キロ。いかにも良化途上といった仕上がりだったが、メンバー最速となる上がり3F34秒4をマーク。4角17番手から0秒6差⑥着まで差し込んできた剛脚には、あらためて能力の高さを感じた。
長欠明けを使った今回はさらに走れる。
直前の坂路はジョッキー騎乗とはいえ、持ったままで自己ベストとなる4F50秒1―12秒0の好時計をマーク。前走時の最終追いが、強めに追われて4F51秒8―12秒1だったことを考えれば、動きの質は明らかに良化している。自己ベストを0秒9も更新する走りに庄野師も「上積みは大きい」だから、前走以上のパフォーマンスは間違いなしだ。
昨春はこの舞台でチューリップ賞を勝ち、GⅠ桜花賞でも④着に食い込んだ。得意舞台に戻り本調子となれば、買わない手はない。直線一気を決める。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。