【クイーンS】パレハさらに上昇ムード
公開日:2025年7月29日 14:00 更新日:2025年7月29日 14:38
滞在競馬が大正解
夏の女王決定戦、クイーンSには重賞勝ち馬も何頭か見られるが、“夏は上がり馬”の格言通り、まずは勢いを重視。函館で2勝クラス→3勝クラスと連勝してここへ臨むパレハに注目する。
3歳時はオークスに出走したほど将来を嘱望された素質の持ち主。
だが、その後は足踏みが続く。高ぶりやすいテンションがネックとなって馬体重も安定せず、出世を阻んでいたからだ。
そこで陣営が選択したのは函館での滞在競馬。これがドンピシャにはまった。
なかなか増えなかった馬体重がプラス8キロ→プラス8キロで推移。それに伴って競馬でも勝ち切ることができるようになったのだ。
「ここ2戦は克駿(鮫島駿騎手)がうまく乗ったっていうのもあるけど、滞在効果が大きいね。落ち着いて調教ができているからね」
そう話すのは新谷師だ。
さらに前々走後から取り入れている調整法も功を奏しているという。
「温泉に週2回ほど入れているんだ。(性格が)緩い馬だとさらに緩んじゃう可能性があるんだけど、パレハにはリラックス効果があるよう。おかげでこれまではあまり詰めて使うことはなかったんだけど、在厩でうまく調整できているから」
その言葉通り、レース8日後の20日には函館ウッド3F46秒0―13秒7と動かし始めて、25日には5F69秒3―38秒9、1F11秒9を直線強めに追われてシャープな伸び脚を見せていた。
体をフックラ見せてさらに上昇気配。3連勝で一気にタイトル奪取へ向けて視界は良好だ。