かつてはイクイノックス、リバティアイランドが夏の新潟で新馬勝ち 復帰するルメールが乗るこの2頭に注目
公開日:2025年7月24日 14:00 更新日:2025年7月24日 14:00
古くはシンボリルドルフ、ライスシャワー、フジキセキ、メジロドーベル。これらは2歳夏の新潟開催でデビューを飾ったGⅠ馬だ。
しかも、フジキセキは千二だが、他3頭の新馬戦は千メートル。今では考えられない、のちの大物が超短距離の新馬戦を走っていた。
そんな夏の新潟も、右回りから左回りに替わって、外回りの直線の長さが600メートル以上になったのが2001年。以降、新馬戦の千六や千八など長めの距離が多く組まれるようになり、またJRAの「ダービーからダービーへ」の言葉通り、有力新馬のデビューが早くなる傾向も重なって、新潟デビュー組はかなり質が上がってきた。
例えば、06年のドリームジャーニー、10年のオルフェーヴルのきょうだい2頭。オルフェーヴルがゴールしたのちに、池添を振り落としたのは有名な話だ。
近年では世界最強の称号を得たイクイノックスが新潟千八で新馬勝ち。1分47秒4の好タイムで②着には6馬身差の圧巻デビューだった。
また、3冠牝馬となったリバティアイランドも新潟の新馬勝ちだ。千六で前半5F63秒8の超スローだったとはいえ、レースの上がりが32秒0、自身は31秒4。とても2歳馬とは思えない数字が記録された。
また、②着に敗れ、新馬勝ちとはならなかったが、アーモンドアイのデビューも夏の新潟。今年ものちの大物がデビューを飾る可能性は十分にある。
特に今週からルメールが復帰。それに合わせてデビューする馬もいるだけに、要注意だ。
土曜2R、牝馬限定の千六ではモンラッシェ。強力タッグの木村厩舎の馬で、父はスワーヴリチャード。母は3勝馬で、伯父にシャケトラや、今週の東海Sの最有力馬であるビダーヤも叔父という血統馬だ。
日曜3Rの芝千六でルメールが騎乗するのは宮田厩舎のペルウィクトール。父はサートゥルナーリアで、母ウィクトーリアはGⅡフローラS馬。また、新馬勝ちは函館で千八1分48秒3。今年、マルガに塗り替えられるまでレコードだった。
17、23日と2週続けてウッドで1F11秒3をマーク。果たして、この2頭は第2のイクイノックス、アーモンドアイとなるか。注目である。