今週は早くも小倉の最終週で、日曜5R芝千八はフィナーレにふさわしい熱い新馬戦になりそうだ。1番人気は、クロノジェネシスの初仔ベレシートだろう。母と同じく斉藤崇厩舎&北村友一騎手がコンビを組む。しかし、デビュー前の調教とはいえ、父エピファネイア譲りの爆発力は感じない。それなら狙いは、リアライズルミナスだ。
5月半ばに栗東に入厩してからは坂路で下地をつくり、29日のゲート試験合格後も緩めることなく、Cウッドでも負荷をかけ、順調に乗りこまれている。6月半ばからは追い日の水曜のほかにも火曜と土曜にウッドコースでキャンターを2周するなど充実のメニューを消化。レースに向けて仕上がりの良さを証明したのが、レースで手綱を取る松山騎手を背にした1週前追い切りだ。
6Fからキレイなフットワークで15秒台のラップを刻むと、ラストは楽な手ごたえで11秒7―11秒2。坂路で整えた今週は馬なりで加速ラップを刻んで4F52秒3で駆け上がり、ラストも11秒8でまとめている。追えばまだまだ時計が詰まりそうでいながら、相当に余裕がある。
なるほど、祖母アウトシャイン(父ネオユニヴァース)はGⅠ6勝ロードカナロア(父キングカメハメハ)の半妹。そこにキンカメ系のルーラーシップを配合したのが母ジュルビアンで、ディープインパクトの血を引く父シルバーステートとの間に生まれたのがこの馬だ。調教通りの走りがレースでできれば、追いかけたい一頭だろう。