【アイビスSD】テイエムスパーダ、今夏も重賞を

公開日:2025年7月29日 14:00 更新日:2025年7月29日 14:38

韋駄天Sは堂々の3馬身差

 6歳牝馬が3度目の重賞Vを狙う。アイビスSDに挑むテイエムスパーダだ。

 3歳夏には小倉・CBC賞を1分5秒8のレコードで駆け、翌年には残暑厳しい阪神・セントウルSを逃げ切った。2つ目のタイトル以降、勝ち星から遠ざかっていたが、6歳春に久々の勝利を挙げた。

 前走の新潟千直の韋駄天Sだ。16頭立ての外から2番目の好枠を生かしてテンの1Fで先頭に立って押し切った。それも残り2Fから後続を徐々に離して堂々の3馬身差勝ち。オープンクラスでは04年カルストンライトオ、06年サチノスイーティーのアイビスSD勝ちの2頭と同じ着差。昨年のアイビスSDでも首、首差の③着があったから、あらためてコースへの適性の高さを示した一戦でもあった。

「前走は転厩2戦目で正直、手探りでした。ただ、前の厩舎から気難しさがあると聞いていましたが、意外とそんなこともなく、地下馬道でもゴネず、角馬場でも乗れた。1週前もコース(Cウッド)で追えました。年齢を重ねて精神面の成長もあったんだと思います。集中して走り切れました」

 新たな管理トレーナーとなった小椋師は分析して、こう続けた。

「3週前に放牧先から戻し、前走の調整を踏襲する形。1週前も見た目以上に時計が出ていました。至って順調ですね」

 先週木曜は6F80秒1、3F34秒9―11秒1。前肢を大きく前に出すダイナミックなフットワークで前走時を3秒近く上回る時計だ。夏女らしく好調さが伝わってきた。

 過去、2つの重賞タイトルは五十嵐、木原厩舎で取ったもの。この小椋厩舎でも前走勝ちで弾みはつけた。三度、夏の重賞を制していい。

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