【アイビスSD】「素敵な太ももになった」モズメイメイが千直連覇を狙う

公開日:2025年7月30日 14:00 更新日:2025年7月30日 14:00

北九州記念の⑯着は参考外

 日曜の新潟では、夏の風物詩でもあるアイビスSDが行われる。JRA最短距離重賞で舞台は直線千メートル。4角奥の1km先のスタート地点から1km先からゴールを目指す。

 特殊な舞台設定だけに、スピードの絶対値や得手不得手に差が出るのか、リピーターは多い。過去24回でマルチ勝利を挙げたのは4頭、カルストンライトオ(02、04年)、カノヤザクラ(08、09年)、ベルカント(15、16年)、オールアットワンス(21、23年)で、19年の勝ち馬ライオンボスは20、21年で②着と3年連続で連対した。

 昨年の勝ち馬モズメイメイも例に漏れず。連覇を狙っている。

 初の千直でのVがその昨年だった。中団7番手から進路を探し、内へ、内へ。外から数えて5頭目の位置からの差し切った。チューリップ賞、葵Sに続く重賞3勝目は、存分に舞台適性を示した勝利でもあった。

 音無厩舎の定年解散により、今年は前川厩舎でのチャレンジとなるが、指揮官は状態アップを教えてくれた。

「転厩以降で一番状態はいいと思います」と前川調教師も太鼓判

「前走の北九州記念(⑯着)は直線で前が壁に。仕方がなかったですが、トモのボリューム感に休み明けも感じていました。使った今回はいいですね。膨らんで、素敵な太ももになってますよ」

 最終追い切りは速報の通り。前走時と同じラスト12秒1を記録したが、少し右に傾いて走っていた前走時と比べても、真っ直ぐに伸びていた。バランス面での良化も感じる今回だ。

 何より、モズメイメイは牝馬らしい夏馬だ。冬場は毛が伸び、アイドルホースばりのぬいぐるみ状態となるが、夏は一変。ヒフの薄さがひと目で分かる張りよさが出てグラマーな馬体となる。

「転厩以降で一番状態はいいと思います」

 昨年から1キロ増56キロを克服できれば、連覇達成と同時に、前川恭子師はJRA初の女性調教師による重賞勝ちで、鞍上の高杉吏麒も初重賞。3重でのうれしい1勝にもなってくる。

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