夏休みをとっていたルメールが今週から復帰する。名手の帰りに合わせるように来年に向けて期待の1頭もデビュー戦を迎える。日曜新潟3R芝千六に出走するこの馬、ペルウィクトールだ。ノーザンファーム早来の宮本俊彦氏に聞いた。
「入厩当初から平均点が高く、トラブルなくメニューをこなすことができました。父サートゥルナーリアの産駒はボリュームのあるタイプが多く、この馬も馬格があります。それでいて関節の可動域が広く、体を大きく使えるので、トモの蹴りと力強さがすごい。とても素晴らしい状態のまま本州に送り出すことができました」
なるほど、1週前は調教駆けする新馬戦②着馬を3馬身追走。直線は内に併せると、強めに追われて前肢を豪快にかき込むパワフルなフットワークで1F11秒3。それでもまったく無理はしていない。深い胸前と厚いトモから搭載エンジンのよさは歴然だ。
母ウィクトーリアはフローラS勝ちから樫④着、祖母ブラックエンブレムは秋華賞馬だ。そこに雄大な父の血が配合されてパワフルさを受け継いだのだろう。
「厩舎長(野崎孝仁さん)は先週のベレシート(父エピファネイアで、母クロノジェネシスの初仔)も担当したのですが、『先週より自信がある』と言っています」
勝ち方が焦点だ。