ナムラクレア騎乗のルメール GⅠコンプリートに近づく大チャンスだが…
公開日:2025年3月27日 14:00 更新日:2025年3月28日 10:59
中京の重賞18連敗、GⅠでも9連敗中
例年、ドバイワールドカップデーと日程が重なる高松宮記念。だが、今年はドバイが1週遅く、大阪杯の週に行われるため、高松宮記念には海外遠征の多い一流ジョッキーも数多く参戦する。
ルメールもその中のひとり。昨年はトウシンマカオとのコンビで高松宮記念に参戦。⑥着に終わったが、当時は5年ぶりの騎乗。高松宮記念自体、過去には3回しか騎乗しておらず、③⑧⑥着といまだに勝っていないGⅠだ。
ルメールはJRAのGⅠを53勝。これは武豊の83勝に次いで歴代2位の大記録だ。
初のGⅠ勝利はあのディープインパクトを破った05年の有馬記念。ハーツクライとのコンビだった。以降、GⅠの常連ジョッキーとして20年には年間8勝、23年は7勝をマークしている。
最多は天皇賞・秋の5回(18年レイデオロ、19、20年アーモンドアイ、22、23年イクイノックス)で、ジャパンC、菊花賞、オークスは各4回制している。
では、ルメールが勝っていないGⅠはどれくらいあるのか。
まずは前記の通り、この高松宮記念だ。騎乗機会が少ないだけに、この結果も仕方がないか。
次いで大阪杯だ。17年からGⅠに昇格したばかりで、まだ10年も経っていないし、ルメールの騎乗機会も17年マカヒキ④着、21年グランアレグリア④着、23年スターズオンアース②着とこちらも過去3回のみ。なお、今年は同週にドバイに行くため、騎乗できない。
あともうひとつが朝日杯フューチュリティSである。
こちらは中山で行われていた頃も含めて過去に14回騎乗。〈01211〉とイマイチだ。19年から6年連続で馬券圏外となっている。
なお、チャンピオンズCも勝ってはいないが、前身にあたるJCダートは08年カネヒキリ、13年ベルシャザールで制している。
そう、残りはあと3レース。年末になると、武豊が未勝利のGⅠがホープフルSのみということが必ず話題になるが、ルメールも限りなく近づいているのだ。
それだけに今回、1番人気必至のナムラクレアはコンプリートに近づくための大チャンスなのだが……。
一方で気になることもある。先週土曜、ファルコンSにシルバーレインとのコンビで参戦したルメール。2番人気ながら⑥着だった。
中京の重賞はこれで21年セントウルSをレシステンシアで勝ったのを最後に18連敗中。GⅠも昨年の菊花賞をアーバンシックで勝ってから9連敗している。
そろそろピリオドを打って、気分よくドバイに飛びたいところだが、果たして……。