【函館2歳S】ヤンキーバローズ重賞も取る

公開日:2024年7月9日 14:00 更新日:2024年7月9日 14:00

母、伯母に続く可能性十分

 土曜は函館2歳チャンピオン決定戦が行われる。今年の函館で行われた芝千二百メートルの2歳戦は馬場が良かったこともあり、おおむね1分9秒台で推移。その中でヤンキーバローズの勝ちっぷりに注目したい。

 栗東で6月5日にCウッド5F67秒6―36秒6、ラスト1F11秒1、12日には坂路4F52秒3―37秒4、1F12秒1と好時計を連発して函館入り。当週も軽快な動きを見せてデビュー戦を迎えた。

 スタートでいくらか安目を売ったのはご愛嬌。少し促されてすぐに3番手に取り付くと4角手前で先行2頭を外からまくって一気に先頭へ。鞍上の叱咤激励に応えて、そのまま後続を抑えてゴールし、単勝1・2倍という断然人気にふさわしい走りで初勝利を掴んだ。

「ちょっと強引な勝ち方だったね。でも、あんな競馬ができるのは能力と体力があるから。抜け出してから遊んでいたようにまだ余力があったみたいだよ」

 上村助手は振り返ってそう評価する。

 気になるのはレース後、「疲れはない」ものの、いくらかテンションが上がっている点。だが、「普段からメンコを着けるようにしたり、メニューを調整」することで、うまく落ち着かせることに成功しているようだ。

 母のキャンディバローズは2歳時に未勝利→ファンタジーSをV。母の姉のファインチョイスは新馬→函館2歳Sを制しているように早い時期から完成する血統面も後押し。ヤンキーも冷静にレースへ臨めれば、重賞戴冠は夢ではない。

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