【日本ダービー】1番人気ジャスティンミラノは②着まで
公開日:2024年5月27日 14:00 更新日:2024年5月27日 14:00
大一番で必要な〝勝ち運〟に恵まれなかった
2冠制覇がかかった1番人気のジャスティンミラノは②着。史上8頭目の無敗で2冠達成とはならなかった。
ただし、決して内容が悪かったわけではない。
道中は好位の2、3番手を追走すると、直線は馬場の真ん中をラスト33秒9の脚で伸びている。戸崎が「少し出負けしたものの、すぐにポジションが取れたし、最後も伸びてはいるんですが」と話したように、特に大きな不利もなくスムーズな競馬はできていた。
あえて敗因を挙げるとすれば“運”のなさか。勝ったダノンデサイルが3枠5番だったのに対して、ジャスティンは7枠15番。確かにジャスティンは3勝がすべて7枠と外枠を克服して勝ち上がってきている。
それでもダービーは内枠が有利な傾向があり、実際、ダノンも道中は内の経済コースを通って、直線も内めをスルスルと伸びてきた。枠の内、外の差があったのは間違いないだろう。
メイショウタバルの出走取り消しも誤算だったか。メイショウは皐月賞で千メートル通過57秒5のハイペースで飛ばしており、ここも出走していればレースはもっと流れたはず。ダノンはここまでハイペースの競馬は未経験。一方、ジャスティンは激流の皐月賞を押し切った実績もあっただけに、もう少しペースが速くなった方がレースもしやすかったか。“最も運のある馬が勝つ”とも言われるレース。戸崎はオークスで手綱を取ったステレンボッシュが落鉄しており、勝ち運がなかったということか。
それでも小回りのレコード決着だった皐月賞、スローのダービーと全く性質の違うレースで①②着した走りは間違いなく世代トップクラス。秋の巻き返しを期待したい。