【皐月賞】レコード1分57秒1と想像以上にハイレベルだった3歳牡馬勢

公開日:2024年4月15日 14:00 更新日:2024年4月15日 14:00

1番人気の牝馬レガレイラは⑥着まで

 今年の皐月賞は1分57秒1のコースレコード。同レースで17年にアルアインがマークした当時のタイレコード1分57秒8を0秒7も上回った。

 この世代の牡馬で重賞を2つ勝っているのはジャンタルマンタルだけということもあり、レース前は混戦ムードが漂っていた。それがフタをあけてみれば、とんでもなくハイレベルだったのだ。

 振り返れば、シンエンペラーが勝った京都2歳S、レガレイラのホープフルS、ビザンチンドリームのきさらぎ賞、コスモキュランダのディープ記念で軒並みレースレコードが記録されていたように、数字的な裏付けもあった。文句のつけようがない一戦になったのも当然か。

 そういう意味でいえば1番人気に支持された前記レガレイラが⑥着に敗れたのも納得がいく。76年ぶりの牝馬による皐月賞制覇はならなかったのは、予想以上に牡馬の層が厚かったということ。

「1歩目が速くないので前に入られて後ろからに。3コーナーから押し上げましたが、4コーナーで少しモタれるところがありました」とは北村宏で、スムーズではないところもあった。

 とはいえ、上位5頭のうち4頭は初顔合わせ。ホープフルSからのぶっつけがこのレコード決着では、さすがに厳しかったのかもしれない。

 今回は牡馬の壁に阻まれたものの、強烈な末脚で一蹴したホープフルSの内容からも能力は確か。次走での巻き返しに注目したい。

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