【天皇賞・秋】ドウデュース能力全開だ
公開日:2023年10月24日 14:00 更新日:2023年10月24日 14:00
武豊の手応えも抜群
ドウデュースがいよいよターフに戻ってくる。
2歳シーズンは3連勝でGⅠ朝日杯FSを制覇すると、昨年はイクイノックスを撃破しダービー馬に輝いた。
昨秋の欧州遠征こそ極端に重い馬場に泣かされ、今春のドバイターフ遠征では左前肢跛行により出走取消。海外の地では自分の競馬をさせてもらえないが、国内のレースに限れば①①①②③①①着とほぼパーフェクト。間違いなく、日本を代表するトップホースの一頭だ。
国内復帰初戦となる今回。気になるのは状態面だが、調整過程を見れば心配はいらない。
夏は北海道で英気を養い、9月8日に栗東トレセンへ。中間はいつも通り、プール調整と坂路調教で下地をつくってきた。
1週前は武豊を背にCウッド入り。序盤は前2頭を大きく追走し、直線入り口でも約2馬身の差があった。圧巻だったのはラスト1Fからだ。鞍上のゴーサインが出ると、重心をグッと沈めてギアアップ。一気にトップスピードに入ると、並ぶ間もなく突き抜けて僚馬を2、3馬身千切って見せた。時計は6F81秒1―36秒2。ラスト1Fは木曜最速の11秒2で締めた。
「1週前ということで“しっかりやってほしい”と。相変わらずいい動きでしたよ。前2頭がオープン馬だったので、離されすぎるとどうかな、と思っていたんです。でも、心配なかったですね。軽くゴーサインを出すと、一気に反応してくれた。何の不安も感じないです」(武豊騎手)
レジェンドにここまで言わせるほどの仕上がりとあれば、初戦から能力全開だ。ダービー馬の意地を見せる。