【新潟記念】プラダリア勝ってGⅠへ
公開日:2023年8月29日 14:00 更新日:2023年8月29日 14:00
いつもの休み明けとは違う
プラダリアが重賞2勝目を目指す。
GⅢなら力は上位だ。今年は日経新春杯→京都記念→目黒記念とGⅡを転戦して③③⑤着。ヴェルトライゼンデ、ドウデュースといった一線級を相手に差のない競馬を演じてきた。
春の締めくくりはGⅠ宝塚記念。16番人気の低評価ながらも、直線では馬群を割っていったんは先頭に立つシーンまでつくったのだ。ラスト100メートル付近で後続にかわされて⑥着に終わったが、見せ場は十分すぎるほど。レースぶりは胸を張れるものであり、世界ランク1位のイクイノックスとはわずか0秒4差。秋にはGⅠタイトルも――そう思わせる競馬だった。
実りの秋にするべく、夏は放牧でしっかりとリフレッシュ。始動戦に向けて8月10日に栗東へ帰厩した。
20日のCウッド追いではトレーナーが自ら手綱を取り、6F88秒1をマーク。ラスト1Fに至っては持ったままで11秒5と、休み明けを感じさせない動きを披露した。
1週前はCウッドで7F98秒1―37秒1、1F11秒5。ひと追いごとに動きは素軽さを増している印象を受ける。
「動きはいいですね。しっかり時計が出ていますし、仕掛けてからの反応もいい。休み明けはモサッとしている馬ですが、今回はそれがないんですよ。ええ、いつもとは違います」(池添学師)
あくまで、秋に向けての前哨戦だが、ここなら力は一枚も二枚も上。加えて“いつもの休み明けとは違う”となれば、きっちりと結果を出してくれるだろう。悲願のビッグタイトル奪取に向け、恥ずかしい競馬はできない。